盤石なリリーフ陣を誇る、ホークスの最後を任される森唯斗投手
パ・リーグきっての強豪チームであり、多数の一億円プレイヤーを抱えるスターだらけのチームが福岡ソフトバンクホークスです。その躍進を支えるのが、強力な打線と盤石な先発陣、そして何よりリードをリードのまま守り切るリリーフ陣の貢献です。リリーフは勝ち星はつかないのに打たれると負けが付く、そんな目立たない縁の下の力持ちですが、これが盤石でなければ勝ち試合も落としてしまいかねません。それを分かって、リリーフ陣を整備し続けてきたのが福岡ソフトバンクホークスなのです。
そんなソフトバンクホークスは2014年から抑えをデニス・サファテ選手に任せていましたが、2018年にサファテ選手は股関節の故障で長期のリハビリ生活を余儀なくされます。その代役として白羽の矢が立ったのが森唯斗投手でした。森唯斗投手はもともと、サファテ選手の前に投げていたセットアッパーでしたが、急遽抑えという代役を任されることになり、内心ドキドキだったことでしょう。しかし、代役を任された2018年に森唯斗投手は何と最多セーブのタイトルを獲得する活躍を見せます。
森唯斗投手の武器は速球のキレと重さ、そして人を食ったような速度で変化するパームボール、そして気迫あふれるマウンドさばきです。パ・リーグの飛ばす力がある強打者たちをこのボールで打ち取り、サファテ選手に代わってチームの勝利を守ってきたのが森唯斗投手なのです。高卒で社会人野球の世界に飛び込み、そこからソフトバンクホークスに指名されて日本一のマウンドを締めることとなった森唯斗投手は、2019年に4億円越えの複数年契約を結び、名実ともに規格外の超一流プレイヤーへと名を上げたのです。これからも投げられる限り、彼は日本一のマウンドで投げ続けることでしょう。