野球のパ・リーグ 北海道

日本のプロ野球界では、パ・リーグの時代が到来しています。2004年に北海道に移転した北海道日本ハムファイターズも、時代の到来を感じさせる球団の一つです。日本ハムはかつて読売ジャイアンツと同じ後楽園球場を本拠地としていましたが、観客の動員に伸び悩むと同時に、パ・リーグ全体が存続の危機に直面していたこともあり、2004年に北海道札幌市へと移転しました。

移転後は新庄剛志や稲葉篤紀といったビッグネームを獲得する傍ら、ドラフトでは素質に優れる選手を一貫して指名し続けたことが功を奏し、ダルビッシュ有や中田翔、陽岱鋼といったスター候補を獲得、2012年のドラフトでは大谷翔平を指名し入団に至っています。正確な観客動員数が発表されるようになった2005年以降の数字で比較すると、2005年の観客動員数が約136万人、2016年は約208万人と、この10年間で70万人以上の伸びを示しています。

この間にリーグ優勝5回、2度の日本一に輝くなど、人気だけでなく実力面も充実し、パ・リーグのみならずプロ野球界を牽引する球団の一つとなりました。選手数を絞り数多くのチャンスを与え、1軍登録時はすぐに起用するなど若手の育成にも定評があり、育成のお手本としても期待されています。